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エトセトラ

2011年トップ50第3戦同船レポート 馬淵利治の決勝日

予選を5位通過した馬淵の3日目に同船した。結果的に朝イチのカバー撃ちで1本、昼前にキーパー場で3本キャッチ。合計2594gで順位を一つ上げて総合4位に。若手の中では頭一つ抜けた感じの馬淵の釣りはどんなものか、記者も興味津々だった。

6時49分。きれいに並べられたタックル。意外に几帳面なのか。更に「今日は一日よろしくお願いします!」(意外にイイヤツ?)

6時50分 予選結果の順位で5番フライト。初日は8本、2日目7本キャッチしている。ただし2日目はサイズが小さい。

「どっから行こうかな?」

一つ前を走る有里に中指を立てての挨拶(笑)。有里も中指立てての返信。

7時11分。藍住大橋上流のインレット周りからスタート。ダイナゴン3.5inchの14gテキサスリグとダットカットのノーシンカーがメインルアー。カバーの濃さに応じて使い分け。

7時20分。インレットに絡むカバー。ここを通りかかる選手なら誰もが撃つであろうスポット。「みんなここを撃つと思うけど、何故馬淵君にだけ釣れるのか?」と問いを投げかけた瞬間フッキング!

一気にボートを岸に寄せてネットで救おうとするも断念。最終的にはハンドランディング。落水したと思ったが、若者故の柔軟な動きで無事にキロフィッシュをキャッチ。このシーンは是非動画でご覧下さい。これが馬淵のランディング!

視界内で釣りをしてるライバル有里に「ヨッシャーーーーー」とプレッシャーをかける。

が、同時に有里もファイト中。「ウルセーーこっちも釣れてるんじゃ〜」と応戦する有里だったが、上がってきたのはナイスシーバス。

「あ〜ドキドキした〜」

少し手が震えていた。

7時25分。対岸へ。
少しリラックスしたのか頻繁に話しかけられる。アメリカのトーナメントへ参戦したいらしい。その会話の中で衝撃の一言。

「釣りでKVDに負ける気がしないんですよ」

しかし、同時に勉強せず釣りばっかりしていたので英語が全くダメどころか「アルファベットを全部書けません」と再び衝撃発言。アメリカにも読み書きできない人はいるらしいので、た、た、た、たぶんダイジョウブ・・・

7時55分 有里が1本目をヒット。「有里には負けない!」と先輩を呼び捨て(笑)だが、会話はちゃんと敬語を使っていた。

「馬淵だけには絶対に負けない」と有里。同じエリアをシェアしてる同年代コンビの良きライバル関係。

日焼けしてる記者に向かって「無人島で暮らしてそうですよね〜」

8時10分。水門周りへ。前日のNo1フィッシュをここで釣ったらしい。この後何度も入り直したが、この日はお留守だった。

「今日は厳しい。昨日までより人が少ないんでまわりやすいのは良いんですけどね」

8時26分。小さい流れ込みへ。ナマズがヒットしてしまうが、見えバスもいるらしい。昨日も痩せバスを釣ったらしい。期待したが、見えバスはガン無視。

8時46分 エンジンで少し上流へ。逆ワンド付近の流れの当たるスポットをテキサスで撃っていくが反応無し。

8時59分 オーバーハング最奥の木の根っこの隙間へ2.7gアベラバをスキッピングで入れる。

なかなか上手く入らなかったが、それでもキャストはかなり上手い。

「僕、どうですか?上手いですか?意外に「馬淵もたいしたこと無いな?」って思ってませんか?」と聞かれるが、素直にキャストは上手いと思った。

9時00分 最上流部を釣っていた北大介が下ってきた。すれ違いざま首を振った。

「最上流に一番で入って、一番良いところを撃った北さんがノーフィシュはヤバイ・おかしい」

9時24分 反応が無い最上流部を見切る。

「所詮人間は自然に勝てないということですよ」

9時30分 本日初のテトラ撃ち。しかしここもダメ。若干焦りの色が。

「どーすればいいの?」

下流へエンジン移動。

「青木さんがカバーを撃っている。珍しい!いいぞ〜」
いいぞ〜というのは、フィネスメインの青木がカバー撃ちをしている、つまり、釣れていないのでは?という読み(結果的に4本3290gをウエイインした)。

9時48分 「あーーーー釣りてーーーーー」

「むやみに撃っても釣れる気がしない。カバーの外かな?」

と言ってダイナゴンノーシンカーを少し沖側をトレース。

数キャスト後「釣れんの〜〜〜」

釣り方に迷いが生じてきたようだ。

しかし、吹っ切れたように

「よっしゃ」。自分に言いきかせるようつぶやいて本来のメインであるテキサスリグのカバー撃ちに戻る。

10時9分 久々のバイト!カバーの先端付近に落としたダイナゴンテキサス。フォール中に当たった模様。しかし、スッポ抜けてしまう。

「たぶん、小さかった・・・・と、自分に言い聞かせる馬淵」

「朝イチだけだったかー。けど、確実に3本釣れる場所があるんですよ」

その場所とは最上流部の橋下。昨日もキーパーサイズを3本釣ったらしい。ただし、橋のシェイドが真下にくる正午過ぎのパターン。今日は帰着が早いため、その時合に釣り出来るか微妙。

10時22分 エンジンでゆっくり上流へ。途中で有里とすれ違う。

お約束で中指を立てる。

「有里さん、腹括ってていいねー」今回の有里の戦い方をリスペクト。

この後有里のヒットシーンを目撃。

「釣っとるし〜、オレも釣らないとアイツに負ける!」

「お金持って帰らんと食っていけね〜」

10時39分 最上流部へ。残り時間はあと2時間ほど。

「こっから(この時間から)釣るヤツが強いヤツですよね。勝負強いやつ」

10時57分 前出のキーパー場へ。しばらく粘るも反応が無い。

11時15分 対岸へ渡り、ストレートワームのネコリグで護岸際を狙う。そしてヒット!

「お願い!バスであってくれ〜」

少し小さいが貴重な貴重なキーパー

首に濡れタオルをかけた記者に対して「島で民宿とかやってそうですよね〜」ほっといて。

気持が楽になったのか会話が弾むように。若手バスプロの事、JBの今後など意外と言っては失礼だが、かなり真剣に考えているようだ。

11時21分 そして、連続ヒット。予定通りのキーパーキャッチでテンションUP!

「よっしゃー5本揃える!」

11時29分 時合なのか3連発目!しかし、ウィードに潜られロック状態に陥った。ラインテンションを緩める・ひっぱる等をするも出てこない。

もうダメかと思われたがなんとか引っ張り出すことに成功。

「群れですね。釣れるときに畳みかけんと」

「金!金!金!」

賞金稼ぎプロならではの発言。

そして更に衝撃の一言。

「僕ね、トップ50の日は給料日だと思っているんですよ。毎月あるじゃないですか(笑)」

確かに。今年は全大会で賞金を獲得している。先日のJBIIでも。

「かならずお立ち台なんですよ」

しかし、群れが去ったのかバイトが無くなる。

「サービスタイム終了かな?」

12時00分 バスプロの強さについての会話中出てきた言葉。

「釣りはね、毎日ちょっとずつ上手くなるんですよ。けど、メンタルはたった一日で強くなれるんです」

なかなか深イイ話をする馬淵であった。

12時08分 エリア最上流部にいるため、そろそろ帰着時刻の事が気になる。周りの選手も次々と下っていく。しかし、たいして気にする風でもなく、このエリアで釣りを続ける。

「まずいぜよ〜」

12時15分 カバー撃ちでバイトがあったがミスってしまう。たいした動揺することなく淡々と正確に撃ち続けた。

12時35分 ついにエレキをあげて帰着へ向かう。

12時46分 最後の最後まで諦めなかったが、バイトは得られず帰着へ。

最後に記者へ向かって

「今日はいい話を聞けて勉強になりました。ありがとうございました。」

本当は礼儀正しい好青年だった。

NBCNEWSの仕事を10年以上続けているが、ここまでハングリー精神に満ちた選手は珍しい。「日本にもう学ぶことはない」(←本当か?)と言うことで来年からアメリカに行きたいと言っていた(実現するかは解りませんが)。先輩の深江真一プロは桧原湖でワールドチャンピオンを獲得した翌年アメリカへ旅立った。第3戦を終えてのランキングは第3位。次は奇しくも桧原湖戦。勝負所となる第4戦の馬淵の戦いに注目したい。

写真・報告 NBCNEWS H.Togashi(Not無人島海無し県在住)


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